2015年 09月 01日
デザイン盗用論争の今昔 |
無許可でも「完全二足歩行リアルサイズガンダム」がつくられれば、日本人でも見に行くでしょ?
エラズリズ邸というものをまねして作った夏の家を、雑誌でみつけたコルビュジエが猛烈に抗議しますが、レーモンドは「お前がやったものよりおれのほうが上手かった」といってしまったそうです。(「吉村順三を囲んで」の藤森照信氏のコメントより)
国立代々木競技場も、東京オリンピックで欧米メディアに賞賛され、日本のモダニズムのレベルの高さを世界にしらしめたことで知られてますが、エーロ・サーリネンのホッケーリンクをみて生み出されたこともみんな知ってます。(確か本人がそう述べたとどこかに書いてあったような気がしますが。。)
要は真似をした側の質の低さが問題になるのであって、いっぱしのデザイナーであればどちらのデザインの質が高いかはわかるはずです。自分のデザインをもとにすばらしいものが生まれたことを誇ってもいいのではないでしょうか。
さて、競技場とあわせてますますメディアに注目される、オリンピックロゴ、佐野氏のデザインですが、疑惑の美術館ロゴと比較してもオリンピックのメダルの色と、日本のナショナルカラーがエキゾチックで、プロポーションもオリジナルより力強いと思いますが、どうでしょうか?
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by kakami_kma
| 2015-09-01 00:13
| デザイン